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スタッフがお化けに扮して来場者を驚かすホラーイベント 今の時代ではごくごく普通のお化け屋敷システムですが ひと昔前のお化け屋敷は人が演じるということは稀少で ホラーな人形や造形物をルートに設置して いかに不気味にみせるか、いかに怪しく動作させるか、 ということを主軸にしていました。 どこか「こどもっぽい」 「こども騙し」的なニュアンスがありました。 これはもう大阪の夏の風物詩 と言ってもいいんじゃない? と言うくらいシリーズ化されています。 (全国で展開されてるようですが) 会場が微妙に移動していましたが ここ数年は梅田ロフト横 ちゃやまちプラザに 落ち着いた感じですかね。 設定された怪談に沿うショートホラームービーが 制作されます。 来場者はその怪談の後日談を引き継ぐ形で 指定された任務を完遂すべく、 特設会場突破に挑みます。 悲しみの中の妙子さんを支えた元彼の同僚。 数年後二人は結婚。 様々な違和感を感じる生活の中、 妙子は庭に埋められていた元彼を発見する。 犯人である旦那に監禁される妙子。 自分の薬指から結婚指輪を外そうとするも抜けない。 復讐を誓いながら妙子さん他界。 怖さのカケラもありませんが 実際のストーリーは濃厚で、 とても後味の悪い不気味な怪談になっています。 その呪いの家に今も成仏できずにいる妙子さんを見つけ 本来彼女がはめるはずであった指輪を 彼女の薬指に・・・
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特設会場は、ちゃやまちプラザ(MBS本社1F)屋内の ピロティ的なフロアに建てられています。 古くて大きい一軒家の外観です。 お一人様千円です。 入口からぐるりと屋敷を囲む形で 来場者の列ができます。 十分間隔を開けての入場規制してくれていますので 待ち列の進み具合はとても遅いです。 入場待ち人数も少数でしたが30分ほどは待ちました。 屋敷内からは終始誰かの叫び声が 漏れ聞こえていましたので 待っている間からドキドキして、 さほど長時間待たされた感じは無かったです。 お決まりの注意事項の説明とともに 「ニックネーム」の登録があります。 今回も新趣向で満足のいくオプションでした。 指輪ケースがグループ全員、一人づつに手渡されます。 各グループ内のどれかひとつだけに 指輪が入っています。 指輪の入っていた人が当たり! どうぞ妙子さんに指輪を! ということらしいです。 リストバンド的なベルトが着いていて 左手にはめて こことここを指で押さえるようにして持つように、と。 ビビり度を測定してもらえるとか。 サイトにアップされた自分たちの怖がる姿を見ることも。 バーコードスキャン入りのレシートを受け取ります。 指輪ケースを受け取れば、さあ入場です。ドキドキ。 2人づつの2班に分けて参加しました。 私はB班のバックス担当。 そこは譲れない。我儘を通します。 他は厳正なる抽選でメンバー分けと 前衛、後衛のポジションを決定しました。 私たちの突入までの間隔は 5分近くあったのではないでしょうか。 屋敷内には2グループが滞在する形をキープしている、 そんな印象でした。ドキドキ。 真っ暗な最初の部屋で妙子さんの写真を見ながら ストーリー音声を聞き終えたらさあ屋敷内の探索です。 私は毎回必ず次の言葉を宣言します。 全然本気を出さなくて結構です。」 お手柔らかにお願いします。」 入場者をチェックしてくれているので きっとこちらの宣言を考慮して優しく迎えてくれるはず! イージーモードで接待してくれる、 はず、だと信じています。 以前メンバーがひとり 施設内で足がもつれ転倒しました(笑 お化け屋敷と言えども意志の疎通ができるんだ。 サメやライオンのように無慈悲ではない。 こちらのヘッピリ度を考慮してくれるんだ。 「こちらに戦闘の意思なし!」 無条件降伏ですよ。 人はなぜ、お金を払って長蛇の列に並んでまで 怖い思いをしたがるのでしょうか。 しかも入場早々許しを請うくせに。ですよ。 なんて考える余裕もなく フォワードの相方に置いて行かれないように必死です。 足下の不安定さを突く良い仕掛けでした。 人形どころかただの床に驚いてしまう そんなレベルです。
そうして 半泣きになりながらも なんとか辿り着いた最後の部屋の妙子さん。 さあ指輪ケースを開けましょう。 過ぎ行く日々などわからないー 屋敷を脱出して数メートル先に最後の受付があった。 私のケースのフタが開きっぱなしになっている。 見ると相方はしっかり閉めていた。 ケース返却の動作の中に紛れ込ませるようにして 目尻を拭った。
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お化け屋敷を出てわずか数分後の帰り道で レシートのバーコードをスマホに読み取らせると 自分用のサイトページに飛び、 閲覧することができました。 そして自分のビビり度数の判定結果。 盛り上がること受け合いです。 いやぁ今年も怖かった。 あのお化け屋敷も片付けらてしまうでしょう。 街角から蝉の声が消え、陽の陰りの早さを実感する。 |